訪問診療(在宅医療)とは
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- 診療を希望の方へ 訪問診療(在宅医療)とは
在宅医療は「支える医療」と言われています。
私たちは「縁の下の力持ち」として、患者さまに寄り添い、在宅生活を支えます。
訪問診療のメリット
訪問診療には多くのメリットがあります。
主なものを4つご案内します。
患者さま・ご家族の
通院負担軽減につながる
一般的な外来受診では、往復の移動や、診察の待ち時間など、身体的な負担がどうしても発生してしまいます。高齢の方は複数の疾患を抱えている場合も多く、複数の診療科受診が必要となればさらに負担は大きくなります。
訪問診療では、ご自身が住んでいる場所に医師や看護師が訪問し診療してくれるので、体力面・精神面の負担軽減につながります。通院しなくてもよいということは、足腰が弱くなっていたり、認知症であったり、身体の一部に麻痺が残っていたりなど、身体的な制限がある高齢者の方にとっては大きなメリットです。
また、高齢の方はお一人での通院が難しい方も多く、ご家族が通院に付き添わなければならない場合もあります。訪問診療が導入できれば、ご家族の通院介助の負担軽減にもなります。
住み慣れた場所で生活することで
患者さまが精神的に安定しやすい
入退院を繰り返している患者さまは、環境が変わることにストレスを感じ、身体的にも精神的にも不安定になることがあります。実際に、病院での治療を終えて、在宅医療に移行したら、患者さまの表情が穏やかになり、笑顔が増えたり、反応が良くなったり、よく眠れるようになったりと、精神面が落ち着くことがあります。
精神的な安心がもたらす効果は医療的にも大きなメリットとなります。
患者さまがより自分らしい
生活を送ることができる
訪問診療を導入することによって、どのように生活をしていきたいのかは、人それぞれ考えや価値観が違います。どのように過ごしていきたいのか、人生の最期をどこで迎えたいのかなどを医療スタッフと相談し、すり合わせをした上で、療養環境を整備していくことが重要です。
もし患者さまやご家族が「最期まで住み慣れた場所で過ごしたい」と希望した場合は、在宅医療・介護のチームが一丸となってケアを提供していきます。
また、看取る側であるご家族は、直接間近で患者さまをみているため、不安や心配などの葛藤が生まれます。それに対してもしっかりと支えていきます。
患者さまにとって「より自分らしい生活」を送ることができるのも、訪問診療のメリットと言えます。
幅広い医療ニーズに対応できるため安心して療養できる
訪問診療では、レントゲン・エコー・心電図などの機器による検査を受けることも可能となっています。点滴、在宅酸素、褥瘡処置なども、訪問看護と連携することで在宅で十分に対応できます。
また、当院では複数科の専門医が在籍していますので、病状に応じてさまざまな診療を受けることができます。
さらに、24時間365日の往診体制をとっているため、夜間や休日に患者さんの体調が悪くなったときに、クリニックに連絡が可能である環境は、ご家族をはじめとした介護者の安心感につながります。
訪問診療(在宅医療)の大きな2つの役割
医師・看護師が、ご自宅や入居施設へ定期的に訪問し、医学的な管理を行います。訪問頻度は、原則2週間に2回。あらかじめ予定した日に訪問します。
体調が急に悪くなったり、病状が急変した際に、訪問して診療を行います。24時間365日対応しています。
※連絡いただいた上で、緊急かつ必要だと医師が判断した場合に往診します。
このような方がご利用されています
- お一人での通院が難しい方
- 寝たきりの方
- 通院困難で治療が中断しがちな方
- 酸素吸入や人工呼吸器、中心静脈栄養が必要な方
- 経過が優れず入退院を繰り返している方
- 認知症と診断された方
- 自宅での療養を希望されている方
- がんと診断され症状の緩和を希望される方
- 運動機能が低下された方
- 最期をご自宅で迎えたい方
※上記以外の症状の方や若年層の方でも対応可能です。まずはお気軽にご相談ください。
診療開始までの流れ
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STEP1
ご相談
当院の医療相談室へ
ご相談ください。 -
STEP2
ご説明
患者さま・ご家族に当院の訪問診療や費用についてご説明させていただきます。
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STEP3
調 整
患者さま・ご家族から情報やご要望をお聞きします。その上でご相談しながら初回訪問日を調整します。
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STEP4
診療開始
患者さま・ご家族の気持ちをくみ取りながら、生活に沿った医療を提供していきます。
よくある質問
- Q. 現在かかっている病院があります。訪問診療と一緒に受けることは可能ですか?
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A. 可能です。現在通院中の病院で診察を受けながら、在宅でのフォローを当院が対応する形になります。かかりつけの病院へ「通院も継続しながら訪問医療を受けたい」旨をお伝えいただくと情報共有がスムーズに行えます。
- Q. 眼科や皮膚科などの専門科のみの往診はお願いできますか?
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A. 専門科のみの往診は現在対応しておりません。
- Q. 往診をお願いするときはどのように連絡したらよいですか?
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A. 訪問診療の開始時に、患者さま用の電話番号をお伝えします。体調変化などが起きた場合には、その電話番号へご連絡ください。日中帯は看護師が、夜間帯は夜間対応医師が電話対応いたします。
- Q. 必要な物品は誰が準備するのでしょうか?
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A. 主治医の判断で必要とされた物品については、療養上必要な分を当院で準備・処方いたします。一定数を超えた場合は患者さま負担でご購入していただきます。
- Q. ショートステイ、看多機、小多機へ訪問診療は可能ですか?
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A. 可能ですが条件があります。サービス利用前30日以内に当院が患者さま宅へ訪問診療を行った場合に限り可能になります。詳しくはお問い合わせください。
- Q. 救急搬送の場合、搬送先はどこになりますか? 指定されていますか?
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A. 指定していません。基本は救急隊の判断によりますが当院から搬送先を指示できる状況であれば、受診歴のある医療機関からお願いしていきます。
- Q. 障害者手帳診断書の作成はできますか?
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A. 障害者手帳診断書は障害の部位によって、それぞれ認定を受けた医師が記入することになります。当院は「肢体不自由障害」のみ作成可能です。
診療エリアは当院より半径16km圏内
名古屋市を中心に幅広い地域に対応可能。
緊急時の往診体制も整えています。
個別にご相談に応じていますので、まずはお気軽にお問い合わせください。
まずは医療相談室に
ご相談ください
お電話での
お問い合わせ
052-908-8425
受付時間 平日8:45〜17:45